当社のナチュラルプロテオグリカンの2糖組成を分析した結果を下記にまとめました。
90万~120万ダルトンです。
規格書及びSDSでは90万~120万ダルトンとしています。
リンクプロテインと共にヒアルロン酸と結合する領域
機能不明
EGFは、上皮成長因子、表皮増殖因子、表皮成長因子と呼ばれることもありますが、同じ意味です。表皮および繊維芽細胞の増殖を促進するポリペプチドです。
EGFは、加齢に伴い減少することが知られています。またEGFの本来の機能は上皮細胞の増殖でありますが、プロテオグリカンの一部を構成して機能するときは、上皮細胞の足場となって、その遊走を促進させ、創傷治癒効果を発揮させているものと考えられています。
さらに、EGFは、ヒアルロン酸の産生促進、コラーゲンの分解促進、コラーゲン合成阻害等の作用を持っていることが知られています。
ナチュラルプロテオグリカンには、この様に非常に重要な機能を有しているEGFと同様の機能を持つ領域が存在します。
ヒアルロン酸は生体の癒着を防止します。すでに癒着防止剤として医療の現場でも使用されています。一方、プロテオグリカンは癒着を促進します。プロテオグリカンのEGF様機能によるものと思われます。
レクチンは、糖結合性タンパク質で、動植物の細胞を凝集させ、多糖類や複合糖質を沈降させる作用を有していますが、それと同じ様な機能を持つ領域が存在します。生体内では、細胞表面の糖タンパク質の糖鎖を認識しているものと思われます。
補体制御タンパク質は、制御因子とも呼ばれますが、血液制御タンパク質と細胞膜制御タンパク質の2群に分けられます。血液制御タンパク質は、血液中の補体の安定化を担っています。また細胞膜制御タンパク質は、自己細胞表面での補体活性化を制御していることが知られています。プロテオグリカンには、この補体制御タンパク質と同様の機能を有する領域が存在します。主として、自己細胞表面における補体活性化を制御しているものと思われます。
糖鎖は、グリコサミノグリカンに先立って、4糖からなる結合部位を有しています。一般的にこの結合部位はコアタンパク質の「セリン」または「トレオニン」に特異的に結合しますが、プロテオグリカンの場合はセリンに結合しています。
コンドロイチン硫酸鎖(グリコサミノグリカン)は以前から医薬品としても使用されているものです。多くの文献が発表されています。興味のある方はそれらを参照されることをお薦めします。
ここでは、機能性食品素材便覧(薬事日報社刊)に記載されている内容中、医薬品としての情報欄のみを参考までに掲載します。
収載事項 | 医薬品としての情報 |
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適用 | 解熱性消炎剤・点眼薬・滋養強壮保健薬などの成分として使用 |
効能・効果 | 進行する感音性難聴(音響外傷を含む)、症候性神経痛、腰痛症、関節痛、肩関節周囲炎(五十肩)、角膜表層の保護 |
作用 | 蝸牛有毛細胞障害制御作用、結合織コラーゲン促進作用、角膜透明性の保持作用、角膜の乾燥防止作用 |
規制区分など | 処方せん医薬品 |
区分・剤形 | 医療用・一般医薬品・注射・点眼剤・顆粒剤・カプセル剤など |
本成分を含む製品(1) | コンドロイチンZS錠(ゼリア新薬工業) |
製品(1)の組成 | 1錠中:コンドロイチン硫酸ナトリウム260mg |
製品(1)の適応 | 関節痛、神経痛、腰痛、五十肩、神経性難聴、疲労回復 |
総合評価 | 安全性:B 有効性:骨関節炎(B)(グルコサミンとの併用) |